時香忘

  




 ジャンル  そば     
 メニュー  粗挽きおやまぼくちそば他
   
   
 ホームページ  http://www5.plala.or.jp/TATA/jikobou1.htm
  データ 
  住所: 長野県木曽郡木曽町新開芝原8990    
  交通: 木曽町営バス 開田高原線 村木原バス停下車
     、木曽福島駅から車で約20分
 
  電話番号: 0264-27-6428   
  営業時間: 11:00(土日祝は10:30)〜無くなり次第終了   
  定休日:  12月〜3月: 火・水曜日定休・4月〜11月 : 火曜日定休   
  駐車場:  有り  
   
   お勧めマーク (満点:5)
   
   
     
     
  粗挽きおやまぼくちそば    そばアップ    つゆとわさび   
     
  夜明けそば     つゆと薬味   焼き印の入った割り箸   
     
  店 内    お店入り口     看板  
     
  メニュー看板と石臼    入り口への通路       
     
 店の廻りは朴の樹が          
     
 






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 木曽谷の緑あふれる中でいただく個性的なそば。

木曽は山に囲まれた狭い谷だが、木曽福島から開田村を経て岐阜県高山市に抜ける途中、国道361号の新地蔵トンネルの手前に時香忘はある。

この道は地蔵峠経由の山道(現在も冬を除き通行可能。御嶽山の眺めがとても良い。)を避けるために作られたとても快適な道路だ。開通した頃にはそば屋さんなど一軒もなかったが、最近はいろんな施設が出来、そば屋さんも数軒を数えるようになった。

黒川の清流沿いにシックな色合いの建物が建っており、豊かな緑に囲まれている。まわりはおそらく植樹されたもだとは思うが、大きな葉っぱの朴の木で囲まれている。

木曽を代表する木は有名な桧だが、朴の木ももう一つの木曽を代表する木だ。春にはこの葉を使った朴葉巻きが木曽の郷土食として良く知られている。

回廊を進んで店内に入ると、大きな窓の向こうは一面の緑、それを眺めながら食事が出来るようにカウンターとテーブルが配置されている。

注文したそばが運ばれてくるまで、窓の外緑を見ながらくつろぐことにする。車でなければ一杯やりたいところだ。

ところで、店名の時香忘(じこうぼう)というのはキノコの呼び名から付けたのだろうと想像される。この地方の雑木林でたくさん取れるハナイグチの地方名でりこうぼうなどと呼ばれることもある。

この広い店内はエントランス付近が展示ホールのようになっていて、写真などが展示されている。

メニューを見るとスタンダードな粗挽きおやまぼくちそばの他に1日10食程度の限定そばがあり、それぞれ、盛り、冷やかけ+おろし、また変わったところでイカスミのそばが有り、他の料理を組み合わせたコースがある。

時香忘のそばはメインが「おやまぼくち」をつなぎに使っている。おやまぼくちをつなぎに使ったそばといえば、飯山の富倉そばが良く知られているが、ここのそばはそれとは異なるそばに仕上がっている。

粗挽き挽きぐるみで太打ちのそばは地元開田と八ヶ岳高原産のしなの1号のみを使用しているとのことで、それを他の粉を使わず仕上げている。コシも強く食感も非常に良いし滋味も充分なそばだ。

つゆはスッキリと切れも良く、やや甘めでだしも充分に効いている。個人的にはもう少し濃いめのつゆをちょっとだけ付けて食べたいところだ。

このつゆだがそばちょこのみで出されて継ぎ足しのつゆは出されてこない。そば湯を楽しむためこの点は是非改善して欲しい。

薬味だがとても繊細に刻まれた長ねぎとわさびいもに鮫皮のおろし板が添えられているが、このわさびは感心しない。この小さなわさび芋では味風味とも充分ではないし、1枚の盛りそばを食べるのに小さいながらわさび芋1本は多すぎで無駄だからだ。おそらく1本全部おろす人はいないだろう。そばを食べるにはもっと大きく育ったわさび芋を調理場でおろしてもらって、少量を出してもらった方がよりお客ためにはなると思う。

最後にそば湯をいただくが、これがまたこの店の独自性を発揮しているところで、そばの胚芽などが入っており葛湯のような食感になっている。

今回はそばの香りにとっては一番厳しい時期の訪問になってしまった。この時香忘のように、そばの産地、種類を限定してしまうと、新そばをいただけるのが遅い時期になってしまうとは思うが、是非新そばが出る時期に再訪したい。
木曽路のそば店の中では正に別格のお店でお勧めの1軒である。08.08.30.126

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今回は早めの時間に訪れて、数量限定メニューの夜明けそばをいただいてみた。雑誌などにも写真が載っているそばの表と裏の色が違うあのそばだ。
片側は時香忘のスタンダードの色の白いそば。もう片面は色の黒い田舎そばがサンドイッチのようになっている。このそばを打つのには手間がかかり、技術も必要なのだろう。1日10食の限定だ。

食べた印象は更級のような口当たりと、田舎そばのもちっとしたかみ応えが同時に味わえて、ちょっと変わったそばだった。 09.04.25.126
   





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料理・味   サービス  雰囲気 CP   酒・ドリンク  トータル
4.5  3.5  3.5  4.5 
 
 
時香忘
昼総合点★★★★ 4.5

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